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風と草

無限の清風講座に登壇しました

2025-06-12
こんにちは、副住職の源さんです。

去る6月7日、鎌倉の大本山建長寺にて、無限の清風講座が開催されました。
この講座は毎年この時期に開催しており、様々な分野の文化人をお招きしてご講演いただき、
その後は精進料理(ご飯とけんちん汁)と抹茶を、禅寺の作法でお召し上がりいただくというイベントです。

今回は『日日是好日』という茶道のエッセイをお書きになられた森下典子さんをお招きしました。
(森下さんは「先生とは呼ばないで~」と仰る親しみやすい方なので、森下「さん」とお書きします)
『日日是好日』は黒木華さん、樹木希林さん、多部未華子さんといった豪華キャストで映画化もされたので、
御存知の方も多いのではないでしょうか。

例年は講演なのですが、今回は茶道と禅についてより一層の学びを深めたいということから、
なぜか私も登壇し、対談形式で開催することになりました。
当然、私はこのような経験は初めてで、ドキドキ、アタフタ、頭グルグル、、、
源さん、大ピンチ!

さて、当日は晴天に恵まれ、おかげさまで満員御礼(倍率5倍!)でした。
エッセイ『日日是好日』には、森下さんが豊かな感受性でキャッチした茶道の魅力が書かれているのですが、
ご本人もイメージそのままで、少女のように目をキラキラさせて、
茶道を通して得た「気づき」を楽しそうに語られる姿が印象的でした。

一方の私はというと、用意したトークテーマの半分も話せず、言おうと思っていたことの半分も言えず、
たいして笑いをとることもできず、進行することに精一杯なうちに終わってしまいました。
反省・・・

対談自体はとても楽しく、参加者から良い感想もいただいたので、かたちにはなったのかな?と思いますが、
もっと森下さんの魅力を伝えることが出来た、もっと茶と禅の素晴らしさを伝えることが出来た、という思いはぬぐえません。
森下さんのエッセイストとしての部分をもっと掘り下げたかったです。
自分としては、人間力不足、教養不足が露呈した一日でした。

とはいえ、このような文化人との対談というのは二度とないと思うので、
貴重な経験をさせていただいた建長寺には感謝です。
また、私のような未熟者と終始笑顔で対談していただき、「とても楽しかった」と言ってくださった森下さんにも感謝です。
文筆で生きている方って素敵ですよね。憧れます。

それでは、大学生の頃に実はコラムニストになりたいと考えていた文学部卒の源さんでした。
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