風と草
想いを背負う
2025-07-01
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こんにちは、副住職の源さんです。
広福寺では毎年7月12日15時より、檀信徒総供養として施餓鬼法要を行っています。
檀信徒には施餓鬼塔婆をお立ていただき、ご先祖様や大切な方への真心を捧げる機会としています。
例年、施餓鬼塔婆の申し込みは約600本。
これまでは住職が書いておりましたが、今年から私が書くことにしました。
申し込みハガキが届くたびに、檀家台帳と照らし合わせ、
故人の没年や戒名、施主の名前や続柄を確認し、一本一本書いていきます。
ここまで300本程を書きましたが、だんだんと自分のなかで、
申し込まれた方の、亡き人への想いを背負う気持ちが強くなっていく感覚があります。
一人一人が、大切な人を失い、その死を弔うために、施餓鬼塔婆を申し込んでいる。
私はその想いを受け止め、背負い、塔婆を書き、お経を読む。
お坊さんとして至極当たり前のことですが、たくさんの塔婆を書くことで、
改めて強い実感と責任を感じることが出来ました。
あと300本を書いた時、私は何を想うのでしょうか。
その気持ちを大切に抱き、施餓鬼法要を務めたいと思います。
それでは、いくら気持ちを込めても字が下手な源さんでした。
