風と草

不惑?わくわく!

2025-10-10
こんにちは、副住職の源さんです。

気がついたら9月があっという間に終わっていて、10月になっていました。
時が経つのは早いですね。秋の気配を感じる今日この頃です。

時が経つのは早いといえば、8月末に40才になりました。
いわゆる不惑です。

この40才を意味する不惑という言葉。
出典は儒教の祖・孔子の言行を伝える『論語』です。

『論語』(私訳)
孔子は言われた。
私は十五才で学問を志し、三十才でひとり立ちした。
 四十才になると惑うことはなくなり、 五十才で天から与えられた使命を自覚した。
 六十才になると異なる意見を受け入れられるようになり、
 七十才では気ままに振舞っていても道徳から外れることはなくなった。

ここから15才を志学、30才を而立、40才を不惑、
50才を知命、60才を耳順というようになりました。

特に不惑が有名なのは、「四十にして惑わず」という言葉が人々の胸に刺さるからでしょう。
40才で惑わない境地に達している人は少ないと思います。
人生の折り返し地点で、これまで歩んできた人生を思い、
これから歩んでいく人生を思うとき、後悔や不安を抱かない人は少ないでしょう。

だからこそ、決意と希望を込めて「不惑」という言葉がよく使われてきたのだと思います。

しかし不惑を迎えた私は思うのです。
惑うことはそんなにダメなことでしょうか。

ああすればよかった、こうすればよかった。
あれもしたい、これもしたい。
どうしよう、どうすればいいんだろう。

人生は惑うことばかりですが、惑うことは人間らしさだと思うのです。
惑うからこそ、心は沸き立ち、人生は素晴らしいのだと思います。

惑って、惑って。
惑、惑。
わく、わく。
わくわく?
わくわく!

惑って惑って、わくわくする40代を送りたいと思います。

それでは、わくわくさんに出てくるゴロリが好きだった源さんでした。

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