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風と草

大孝は終身父母を慕う

2020-03-08
こんにちは、副住職の源さんです。
コロナウィルス問題により世情騒然としております。
一日も早い事態の収束を祈っております。
 
さて、広福寺では時期に合わせて掛け軸を入れ替えるようにしております。
本日紹介する掛け軸は、大本山建長寺派元管長で、広福寺住職の参禅の師である湊素堂老師による
「大孝終身慕父母」(大孝は終身父母を慕う)
です。
 
これは儒教の聖典である四書の一つ『孟子』に見える言葉。
古代中国の帝である舜は、地位・名誉・権力・富の全てを手に入れても、終生父母を慕う気持ちを忘れなかった孝行息子であったといいます。
 
素堂老師は参禅に来た雲水に「おかーちゃん!おかーちゃん!」と叫ばせていたとの逸話が残っています。
父母への慕情を大切にした素堂老師ならではの言葉ですね。
 
ところで、3月17~23日は春のお彼岸です。
お彼岸とは良い行ないをして功徳を積みましょうという仏教強化週間。
普段でしたら故人を慕う気持ちを行動に移して、お墓参りに行きましょうと申し上げるところですが、外出が憚られるのが昨今の情勢です。
しかし家にいても出来ることはたくさんあります。
 
仏壇に故人の好きだったものをお供えしてみる。
離れて暮らす父母に電話してみる。
家族写真を見かえしてみる。
昔話に花を咲かせてみる。
昔のことを思い出してみる。
 
自分の中にある故人を慕う気持ち、父母を慕う気持ちを育むことは、お彼岸にふさわしい行ないだと思います。
落ち着かない時だからこそ、出来る範囲で良いお彼岸を過ごしていただけたらと思います。
 
なお、床の間に活けた赤い花は「ボケ」です。
父母がボケても慕いますよ、という私なりのアンサーソングとして受け取っていただければ幸いです。
 
それでは。源さんでした。
 
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