本文へ移動

風と草

花まつり、やります

2020-04-07
こんにちは、副住職の源さんです。
 
遂に緊急事態宣言が発令されました。
今まで以上に、ひとりひとりに責任ある行動が求められます。
それぞれの生活の中で出来ることをしっかりとやっていきたいと思います。
 
さて、4月8日は降誕会(ごうたんえ)、すなわちお釈迦様の誕生日。仏教では古くから大切にされている重要な行事です。
様々な自粛が要請されている状況ですが、密接・密集・密閉を避けて、屋外でささやかに開催したいと思います。
 
御参拝いただいた方には、誕生仏に甘茶をそそいでいただき、個別に用意した甘茶を差し上げます。また、甘茶飴も用意してあります(先着20名)。
散歩がてらにお立ち寄りいただき、お釈迦様に手を合わせ、命の尊さを感じていただければと思います。
 
なお、この花御堂(はなみどう)は江戸時代(1800年頃)に作られたもので、お釈迦様の誕生を祝うために花で飾る習わしとなっています。
室町時代には、修行僧たちが花御堂の装飾の優劣を競ってケンカに発展し、生真面目な師匠に怒られたというエピソードが残っています。
厳しい修行のなかで、花御堂の飾りつけは数少ない楽しみの一つだったのでしょうね。
 
このエピソードは『応仁の乱』で有名なベストセラー歴史学者、呉座勇一氏の『日本中世への招待』(朝日新書)で紹介されています。他にも面白いエピソードが満載で、自粛のお供にオススメです。ちなみに図版写真には広福寺の花御堂が掲載されているので、合わせてお楽しみ下さい。
 
こういうときだからこそ、感染予防に気を払いながらも、散歩や読書を通して、心に清らかな風を吹かせたいものです。
 
それでは、源さんでした。手洗いうがい!
TOPへ戻る